パリを拠点に2012年にスタートしたルグラムは、建築業界で活躍していたアドリアン・メシエと、フランスのアパレルメゾンブランドでジュエリーデザインを担当していたエルワン・ル・ルエの二人によって、わずか3カ月で立ち上げられたジュエリーブランド。
ルグラムのシグネチャーアイテムでブランド設立時からフランスでも人気を博し続けているCABLEシリーズのブレスレットには、ブランドのポリシーがしっかりと表現されています。
可能な限り余分なデザインを削ぎ落した作品は、単なるシンプルさを追及したということだけではなく、究極のジュエリーを創り出すプロセスで引き算が繰り返されたジュエリーの数々なのだということが伝わってきます。
"g"まさしく「グラム」を意味するそのユニークなブランド名にも興味がわいてきます。重量を元にデザインされたアイテムには全て、その重さが小さく刻印されていて、それぞれの商品のプロダクト名とリンクしています。物理的な「重さ」を単純に表しているだけではなく、その奥にはブランドのアイデンティティーが表現されています。そのグラム数は全て奇数で展開されていることも興味深い点。偶数では生まれない「余り」というものを哲学的に表現しています。
こちらのケーブルシリーズのブレスレットは7g。留め具の部分は綿密に計算し設計されたスクリュー式となっています。精密な機械を使用した加工技術の高さが感じられます。
シンプルでミニマルさが追及されているデザインだからこそ、素材本来の美しさが生かされています。925スターリングシルバーは、リサイクルシルバーを採用しています。堅牢で丈夫さが見てとれるワイヤー部分も同じシルバー製です。2012年の創業時からリサイクルシルバーを使用してきたのは、パイオニアと言っても過言ではありません。
こちらはテープのような形状をしたRIBBONシリーズのバングル。グラムに応じてバングルの太さや厚みのベストバランスが考えられています。表面のテクスチャーは、POLISHED(鏡面)とBRUSHED(艶消し)の2つの仕上げからお選びいただくことができ、表面に黒いロジウムというコーティングがされたタイプも展開がございます。異なるテクスチャーでコントラストをつけた重ね着けも、すっきりとコーディネートしていただけます。
もちろんおサイズの展開も幅広いので、男女問わずお使いいただけます。RIBBONシリーズはリングの展開も魅力的です。
規則的でどこか厳格さも感じてしまう程の構築的なデザインは、建築業界出身のデザイナーらしい仕上がりです。